動いているけど、動いていない

 

今回はロープ潜降のお話し。

 

どの場所でも起きていることだけど。こちらも与論島でのお話しです。

 

 

ボートからバックロールエントリーをして、船先のアンカーロープまで水面移動します。

 

ロープまで着いたら、ロープを片手で握り、BC内のエアーをすべて抜き、、息を吐いて(肺の中の空気を吐き出して)潜降する。

 

これが正しい方法。

 

 

ところが。

 

エアーを抜き切れずに、大きな浮力を持ったたまま、

 

ロープを掴み、腕の力で潜ろうとするダイバーが初心者には多い!

 

 

BC内にエアーが残っている状態で潜り始めてしまうと、途中からでは抜きづらいです。

 

(なぜなら。体が平行よりも頭が下の体勢から、頭が上の体勢に変えないといけないから。)

 

 

そのように、強引に潜ると、どうなるか?

 

そのダイバーの浮力で、ロープが浮いてくる。そしてその分ボートが動きます。注1

 

絵で説明↓

ダイバーは、ロープを進んでいるのですが、まるで水底には近づいていません。

 

水深は変わっていないのです!(動いているのに、動いてない、状態。)

 

 

腕の力で無理やり潜るのはやめましょう。姿勢も悪く、耳抜きもしずらいです。

 

 

では、どうすれば良いのか?

 

水面で、アンカーロープまで着いたら、一度顔を上げて、立ち姿勢になり、落ち着いてBC内のエアーをすべて抜きましょう。

 

そこから潜降開始です。

 

 

 

なぜ今回、このことが顕著になったのか。

 

与論島には、渡嘉敷島のように、ポイントに設置されている係留ブイがありません。

 

一回一回、アンカーを落とします。そして、その水深も深い。

 

通常、アンカーロープの長さは、水深の3倍以上がひとつの目安と言われています。

 

実際は2〜3倍程度。

 

水深が12mの場所だと、それでも24m〜36mの長さになる。

 

渡嘉敷だと、いつも10m以内ですね。

 

いつもと環境が変わると、いろいろと課題や問題が見えて楽しいです。

 

 

これが役立つ!→「プル・ボール」 抜きやす〜い♪

 

※注1)もともとロープにはある程度たるみがあるので、ボートが動かなくても同じ状態になりやすい。

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